日本と違って、高校卒業までが義務教育のカナダでは州ごとに教育制度が少しづつ違ってきます。
今回はカナダ・オンタリオの教育制度をわかりやすく紹介していきたいと思います。
Contents
オンタリオ州の基本的な教育制度

スクールボード(教育委員会)
オンタリオでは州の中でも違う教育委員会があります。
地域によって教育委員会が異なることが多いですが、私立学校なども独立した教育委員会を持っています。
私の言っているトロントのスクールボードはTDSB(Toronto District School Board)です。
細かい休日や学校運営の方法などは違いますが、大まかな卒業条件や教育方針に違いはないです!
学校ごとに大きく違いがある
学校、もっと言えば校長によってその学校の特徴は大きく変わります。
校長はいわば先生達の上司のようなもので、学校で行われる全てのことに関して力を持っています。
誰が雇われるか、学校でいつ何があるかを全て決められる校長が変わると、校風も大きく変わります。
中でもスペシャルプログラムのある学校は大きく違います。
国際バカロレア(IB)やアドバンスプレイスメント(AP)の他にも、学校によって美術、理化学、スポーツなどに特化したプログラムが学校によっては、あります。
フランス語教育
カナダは英語とフランス語が公用語として認められていて、小学校から高校一年生までフランス語は必須科目です。
オンタリオでは
- フレンチ・イマ―ジョン
ほとんどの授業をフランス語で行う、能力の高いフランス語話者を育てるもの。
- フレンチ・エクステンデット
いくつかの授業をフランス語で行い、最低限のフランス語能力を育てるもの。
この三つのフランス語教育が採用されています。
政治家や公務員になるにはどちらも喋れる必要があるので、カナダにおけるフランス語教育は超重要です!
校則や制服
カナダの学校の9割は公立学校で、そのほとんどが制服制度を取り入れていません。
私服は大事なところが隠せていれば何を来てもOK、髪やメイク、アクセサリーなどに関する校則も特にありません。
もちろん、制服制度を取り入れている学校もありますが、IB高や女子高、カトリックスクールなど特殊な学校が多いイメージです。

個人の自由は尊重すると同時に差別やいじめなどに関する学校の体制は厳しい印象があります!
学期・休暇
カナダは9月入学を採用しており、9月から6月までが学校の期間となります。
主な休暇は
- 夏休み:6月中旬から9月までの2か月
- 冬休み:12月末から1月初めまでの2週間
- 春休み:3月半ばの2週間
- PA DAY:2か月に一回ほど訪れる生徒のみが休日になる制度
小中学校は無学期制を採用し、高校からは二学期制がほとんどになります。
二学期制の高校では前期に4科目、後期に4科目、一年で計8科目の授業をとることになります。
小・中・高の教育制度

小学校(1-5年生)
カナダは治安が良い国とは言われていますが、日本と比べると何倍も危険です。そのため、小学校では生徒の身の安全を第一に考えます。
親の送り迎えは必須ですし、放課後親を待つ間は必ず先生が近くで付き添います。
生徒の個性と学びの意欲を伸ばすことを目的とした、自由奔放な教育をしていて、学校に行っているというよりは毎日遊びに行っている感覚です。

私が小学校に行っていたときは遠足が一週間に一回くらいありました(笑)
卒業条件はなく、ただ出席すればよいイメージです。
中学校(6-9年生)
中学校からは「学び」よりも「勉強」の比率が増えていきます。小テストや単元テストの勉強をし始めるのは中学校からです。
また、パソコンやスマートフォン活用し、普段から技術を駆使した教育も中学校から始まります。
中学の卒業条件はただすべての単位をとっていることですが、授業に出ていれば点数がどうであれ単位はとれるので、心配ないです。
高等学校(9-12年生)
高校になると初めて日本の中高のような期末試験などが始まります。
急に大人扱いされ始める高校では、小中と比べて教育制度が全く違います。
卒業条件として、
- 単位を30以上とること
- OSSLT(英語力の試験)で75%以上をとること
- 40時間以上のボランティアをすること
があります。
単位はきちんと授業に出て、ある程度の勉強をすれば誰でも取れますが、それでも単位が取れない人のために救済措置も用意されています。
また、高校は大学と似て選択科目制で、自分の将来にあった授業を選ぶことができます。
卒業後すぐに働きたい人はインターンシップ、理系大学に進みたい人は理系コース、文系の人は文系のコースをという感じです。
中高生の留学生は知っておきたいこと

留学生や移民は教育費が高い
高校までは義務教育のため、永住権や市民権を持っている人は無料で教育を受けることが可能です。
ですが、それらを持っていない人は教育費を払う必要があります。
留学生の教育費は、公立校では年間CAD9,500からCAD17,000、私立高だとその倍かかるそうです。(EduCanada)
ESL制度
ESL(English Second Language)は他国から来た英語を母国語としない人のための支援プログラムです。
ESLに属する生徒は現地の生徒との言語力のギャップを埋めるため、彼らのために用意された授業を受けます。

私はESL卒業に3年かかりましたが、高校から入学する学生などは1,2年でESL卒業ができるはずです。
学校のサポート制度
カナダの学校には基本的にガイダンスカウンセラーと呼ばれる、児童相談ができる人がいます。
不登校の子、単位が足りない子、家族でのトラブルがある子などはガイダンスカウンセラーのところへ行き相談をします。
そうすることによって学校側の生徒にあった対応や、ソーシャルワーカーなどとの連携が可能になります。
とはいえ、学校のなんでも屋みたいなもので悩みがあればなんでも相談に乗ってくれます。
重大なことでなくとも気軽に相談ができる場所なので、知っておくと便利です。
カナダ・オンタリオ州の教育制度の仕組みをわかりやすく完全解説! まとめ

オンタリオ州の基本的な教育制度
- 州の中にも異なる教育委員会がある
- 学校ごとに特徴が大きく変わる
- 英語のほかにもフランス語教育が行われる
- 校則は基本的に自由
- 小中は無学期、高校は2学期制
小・中・高の教育制度
- 小学校は勉強の場ではなく学びの場
- 中学校はパソコンなどを駆使した教育
- 高等学校は一人ひとりの将来に合わせた授業を供給
中高生の留学生が知っておきたいこと
- 留学生や移民の人は教育費が高い
- ESLという英語が不自由な人のための支援制度がある
- 困ったときはガイダンスカウンセラーへ行くと良い
これらが大まかなオンタリオ州の教育制度です。もし、質問や不安な点があればぜひ下のコメント欄からご連絡ください!
次の記事:カナダと日本の教育の違いとは?カナダ在住の高校生が徹底解説!!
週に一度の投稿を目指しているので、ぜひ読んでみてください!
管理者 プロフィール
私、アボカドは小学校2年生の頃カナダのトロントに移住してきて現在高校2年生です。カナダの現地校と日本語補習校を両立しながら勉強しています。
このブログでは、
「包み隠さずリアルを届ける、カナダ在住の高校生の本音。」
をコンセプトに私がカナダで経験したことを元に考えたことや思ったことを正直に伝えます。
子供としてカナダで育ってきたからこそ提供できるオリジナルな視点で情報をお届けします!

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筆者の経験したことのある内容であれば、出来る限り記事にします!

















日本の英語教育のような、フランス語の授業を受けるもの。